季節イベント「冬ヨガ」は、教専寺の本堂をお借りしての開催でした。
ご住職様と奥様が、朝から会場を整えてくださり、本堂にろうそくを灯し迎えてくださいました。
本尊の阿弥陀如来さまは、明治時代の廃仏毀釈運動により、安置されていたお寺を離れ、あちこちを転々とされ、教専寺に辿り着いた仏像だということを教えてくださいました。
「傷んで破損している箇所があり、修復してもらったのですが、職人さんの見立てによると、相当古い仏像ではないかということでしてね。わたしは思うんですよ。何百年もの間、それはもう何人もの人がこの仏像の前で手を合わされた。愛しい人を思い手を合わせた方、悩みを抱え手を合わせた方、どれだけ多くの方をこの仏像は見てきたのだろうと思うんです」
とのご住職の言葉に、「自分」、そして「今」の切り抜きで、手を合わせていた自分に、ハッと気づかされました。いつの時代を生きた人も、今のわたしと同じようにこの仏像の前で手を合わせていたと思うと「わたし」という「個」の感覚から、過去からずっと繋がる生命、そしてこれからも紡がれていくのだという感覚、個ではない、というなんともいえない安心感にかわっていくのを感じたのです。ご住職や奥様との何気ない会話、そして行いの中で、いつも大変有難い気づきを得ています。
皆さんも、悲しいことがあったとき、迷ったときなど、心がどうしようもなく、うろうろとさまようようなときは、その拠り所として、お寺に足を運んでみてはいかがでしょうか?阿弥陀如来さまの前で手を合わせると、すーっと心が落ち着くかもしれません。門徒さんでなくても、お寺に足を運んでいいのです。ご住職や奥様も、いつもの柔和の表情で、受け入れてくださることでしょう。
もちろん、心を落ち着けるためにヨガも充分にその役割を果たしてくれます。わたしで良ければいつでもお付き合いします。一緒にヨガをしましょう。
2022年も皆さまにとって良い年になりますように。抱えている痛みや苦しみが和らぎますように。(合掌)
本年も、よろしくお願い致します。